落語的了見

第26回 葬式

嫌い、出ない 私は葬式不要論者だ。とにかく葬式が嫌い。もちろん葬式なんぞ好きな人なんぞいないだろうが……いや待てよ、いるな、葬式になるとがぜん活き活きする奴(やつ)。仕切りたがる親戚のおじさんもいるな。 私はよほどのこと … Continued

第25回 胃カメラ

人生に対する未練 人間誰しも、自分が早死にするとは思っていない。20代や30代で死ぬはずがないと思っている。そしてそれは40代、50代まで続く。だが、万が一という思いが脳裏をよぎるのが、40代あるいは50代。せっかく若い … Continued

第24回 教科書

学校で教えるから読まなくなる 国語の教科書、ならびに国語の試験は実にけしからん、と思っている。どうしてけしからんかと言うと、文豪の作品を難しいものにしてしまったからだ。読者を楽しませるために書いた作品を教材にしたがために … Continued

第23回 ジュース

プラッシー、バヤリース、カルピス 酒は百薬の長だが、ジュースは果たしてどうなんだという話である。私の指すジュースとは巷(ちまた)にあふれている甘い飲料水のこと。 でも、そもそもジュースとは、果汁100パーセントの飲料水の … Continued

第22回 プロ野球

日本ハムは食い物だから  プロ野球について語る。プロ野球ファンには時折トンチンカンな奴がいる。ギャグをギャグだとも思えず、贔屓(ひいき)のチームがけなされたと大騒ぎをする。  子供の頃、日本ハムという球団は好きになれなか … Continued

第21回 ゲーム

与えすぎたら馬鹿になる  ゲームについて語る。本当は避けておきたいテーマだ。というのも、世間でゲーマーと呼ばれている人間のゲームに対するこだわりがあまりにも尋常でなく、何を言っても攻撃を受けるからだ。  以前Twitte … Continued

第20回 大衆

むかつく「スイーツ」  家の近所に隠れた名店と噂(うわさ)のパスタ屋がある。嫌だなあ、「パスタ」という呼び方。スパゲティでいいのに。「スイーツ」もむかつく。菓子だろうよ。  ズボンを「パンツ」ときたもんだ。パンツの「パ」 … Continued

第19回 車

私は免許を持っていない 私は免許を持っていない。だからこそ勝手なことを言わせていただく。  スピード、出し過ぎではないか。スピードを出せば出すほど事故を起こす率はあがるはずだし、人をひき殺してしまうリスクが増える。それな … Continued

第18回 巨大電器屋

「ヨドバシカメラのテーマ曲の映画だ」  最近の巨大電器屋の繁盛ぶりは凄まじい。大きな街に行けば必ずある。フランク永井の「有楽町で逢(あ)いましょう」で有名だった「有楽町そごう」も、今や電器屋である。街からデパートが消え、 … Continued

第17回 繁華街のドラッグストア

花屋を見習うべきだ  ドラッグストアは本当に便利だ。夜遅くまで営業しているし、大抵の薬はあるし、化粧品類もそろっている。ただ、やかましい。あのやかましさは公害である。  繁華街を下品にしているのは、ひとつに宣伝カーがけた … Continued

第16回 洗脳

コマーシャル、やっていることは「たいこ持ち」 洗脳の話。現代社会にはいたるところに洗脳がある。別にどこぞの新興宗教云々(うんぬん)の話ではない。コマーシャルなんか洗脳の代表だ。有名タレントが出ているだけでその商品を信用し … Continued

第15回 テロップ

あの空間が嫌い  カラオケに物申す。  いま、カラオケによって誰でも気軽に歌が歌えるようになった。だが私はあの空間が嫌いである。飲み会があると必ずといっていいほどカラオケ屋に流れる風潮が嫌なのだ。  昔はカラオケといえば … Continued

第14回 暴力 後編

前編はこちら 怒りが収まっても悲しみが増えた  口で言ってもわからない奴を殴っても、わかるはずがない。でも従わせなければいけないときには、暴力で従わせるのは仕方がない。軍隊がそうであった。刑罰もまさにそれである。少しでも … Continued

第13回 暴力 前編

殺されたら殺さないと気が済まない  暴力は、会話の延長上にある「結果」だ。戦争がまさにそうだ。良い悪いではなく、事実がそうなのである。どんなに「暴力が悪い」と叫んでも人間社会から暴力はなくならない。  死刑なんぞ、法律に … Continued

第12回 東京

オリンピックなんぞ呼ぶ前に  私は東京生まれの東京育ちである。今回は東京について、見解と改革案を述べさせていただく。  東京スカイツリーなるものが東京の新しい名物になったが、どうもしっくりこないのは私だけだろうか。日本一 … Continued

第11回 昭和歌謡

間違いなくハマる  日本人はどうして自国の文化を大事にしないのだろうか。歌謡曲(かようきょく)ひとつとってもそうだ。今の歌は詞にやたら英語を入れる。アメリカの歌で、詞にやたら日本語が入っているものなんて聞いたことがない。 … Continued

第10回 文明と文化

吹っ飛んじまいましょう  今はスマートフォンで映画が観られる時代だそうだが、ぜひやめていただきたい。携帯の普及で世の中は一変したが、文明の発展が文化の崩壊につながるということを電話屋はわかっていない。携帯から発せられる電 … Continued

第9回 小言

赤ん坊の泣き声と漫画家  先日、ある女性漫画家が、飛行機での赤ん坊のマナーについて言及し、ネット上で袋だたきにあったそうだ。なにがあったかというと、その漫画家が国内線の飛行機に乗った際のこと。ある若い母親が赤ん坊を連れて … Continued

第8回 年齢

急激に白髪頭になった  「年齢が同じでも、若く見える人は老けて見える人より長く生きる」という、ある研究所の記事を読んだ。信憑性(しんぴょうせい)の有無は置いておいて、なるほどなと思った。実年齢が若いほど残り寿命が長いと思 … Continued

第7回 自転車

庶民感覚の押し売り  最近、自転車が流行(はや)っているうえに、マナー違反が著しく、ちょっとした社会問題になっている。落語的了見からすると「乗るな」である。自転車にまたがっている姿は滑稽(こっけい)だということに、みな気 … Continued

第6回 煙草

煙草はやめたし下戸だけど  煙草(たばこ)が嫌われものになって久しい。しかし、そもそも煙草は聖なる薬草と呼ばれ、万能薬として世界中の人々に愛された時期もあったくらいだ。ペストが蔓延(まんえん)したときなどは、子どもまで煙 … Continued

第5回 いじめと死

本当に殺してるんじゃないか?  いじめによって自殺する子どもがあとをたたない。落語的了見からしたら、人間の数が多いから死にたい人は勝手にどうぞ、なのだが、そうも言っていられない。  なぜ子どもが死を選ぶのか。それは身近に … Continued

第4回 戦争

やりたくてうずうずしている  ものごとの真理を探す場合、とりあえず逆側から見てみればよい。  アメリカはレディファーストの国だが、放っておくと皆が女性を差別してしまうから、あえてレディファーストを唱えたのだ。いじめはいけ … Continued

第3回 味覚

いい加減なもの  今回は食事の話。  人間は、脳で食事をしているという。胃袋が満杯になったから腹がいっぱいになるのではなく、脳がもう満腹だとサインを出すから食べられなくなるとのことである。甘いものは別腹というが、脳が甘い … Continued

第2回 努力

ほとんど報われない  AKB48の総選挙で上位に入った子が、「努力は必ず報われる」とスピーチして感動を呼んだ、という話を聞いた。果たして本当に努力すれば報いがあるのだろうか。  結論から言えば、ほとんどないのではないか。 … Continued

第1回 才能

それは奇跡  趣味を仕事にできればこんな楽なことはない。それで食えるようになれば生涯遊んで暮らせることになる。しかし、趣味を仕事にするといっても、大成しないことには話にならない。  落語家や役者、映画監督、音楽家の世界に … Continued