『カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する』制作中です

こんにちは。dZERO新人のHKです。岡大介さんの『カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する』、鋭意製作中です。

ここで出てくる「演歌」とは、こぶしをきかせて歌う演歌ではなく、「演説歌」のことです。演説歌=演歌とは、自由民権運動で政府の批判を歌にしたもののことです。この政治を風刺して歌う「演歌」が登場したのは、明治時代。添田唖蝉坊の「チョイトネ節(紫節)」、「ノンキ節」などが有名です。

その明治時代の自由民権運動から始まった「演歌」を受け継ぎ、日本全国で歌い続けているのが、著者の岡大介さんです。岡さんは現在、日本でたった一人の演歌師です。明治時代の演歌をそのまま歌うのではなく、今の政治を風刺して、「ダイナマイト節」や「生活戦線異状あり」を現代風にアレンジして歌われています。写真で、カンカラ三線という楽器を弾いているのが岡さんです。

その岡さんを撮影しているのは、写真家の阿久津知宏さん。『カンカラ鳴らして、政治を「演歌」する』の表紙撮影現場です。

いつの時代も庶民感覚を忘れた政治を風刺する気骨ある「演歌」を書籍という形にして、早く読者のみなさまにお届けしたいです。