ムーンアイランドへようこそ

第7話 見えない星

舞台

居酒屋「ムーン・アイランド」は、東京の下町、もんじゃ焼で有名な月島(つきしま)にある。すぐ近くに帝都大学がある。店内には歴代の宇宙飛行士の写真や、ノーベル物理学賞受賞者などの写真やサインが並んでいる。どういうコネクションがあるのかわからないが、実際にNASAから宇宙飛行士がやってきたりするサイエンス居酒屋である。

登場人物

糸川真凛(いとかわ・まりん)

帝都大学理工学部3年生。宇宙物理学を学ぶ。ひょんなことから、月島にある居酒屋「ムーン・アイランド」でアルバイトをすることに。美人で背が高く、モデルのような外見だが、超理系の負けず嫌いな性格と、科学に命を懸けているため、恋人はいない。

朝永佐織(ともなが・さおり)

「ムーン・アイランド」の女将。上品で和服の似合う美人。理科好きの男性が好きで、科学居酒屋「ムーン・アイランド」を始める。性格はしとやか。しかし、話が宇宙や深海など科学的な冒険のことになると、人が変わったように熱が入る。

国友一雄(くにとも・かずお)

「ムーン・アイランド」の常連客。大会社の役員待遇の研究者。20年前に「ノーベル物理学賞か」と騒がれたことも。頑固で無口だが、ほかの客が間違った科学の話をすると、「国友です」ともっさり名乗って、間違いを正す。

川端誠司(かわばた・せいじ)

帝都大学法学部政治学科3年生。真凛と付き合いたくて天文部に入る。真凛と同じ歳。
だが、理系の知識はゼロ。金持ちの息子で勉強にも興味はないが、なんとか真凛に振り向いてもらうために、科学知識を得ようと「ムーン・アイランド」に通う。

   

黒いランドセルの女の子

  「きみは、SF作家の才能があるかもしれんね」

  真凛は、いやみな教授の「ご指導」を仰ぎながら、(早く終われ、早く終われ)と、教授の存在それ自体を消したい思いだった。

  英語論文を読んでその内容をゼミのみんなに紹介する当番だった真凛は、苦手な英語のせいで、結局、朝までかかっても半分までしか読み終えることができなかった。苦肉の策で、最初の数行と最後の数行を、空想で適当に話をつなげて発表してみた。

うまくいくわけがない。

  論文の内容と真稟の発表内容はまったく違っていて、教授の逆鱗(げきりん)に触れ、みんなの前でねちねちと説教され続け、やっと解放されて大学を出たときには、夕方もかなり遅くなっていた。
さっきまで晴れていた空が突然暗くなったと思ったら、蒸し蒸しとした暖かい風が吹いてきて、大粒の雨がポツポツと降り出した。

  (あーあ。こんな日に限って雨かぁ)

  真凛は憂鬱(ゆううつ)な気分を引きずったまま、バイト先のムーンアイランドへ急いだ。あと200メートル先の角を曲がればお店、というところまできたとき、稲光が突然ピカッと光り、数秒後にドスンと地響き。ほぼ同時にザーッと強い雨が降り出した。

  (こんな日って、こうよね)

  そう思いながらお店に向けて真凛が走り出すと、視界の隅に何かがよぎった。

  (うん?)

  振り返ると、黒いランドセルを背負(せお)った小さな女の子が、雨の中でずぶ濡れになりながら、暗い空を見つめている。真凛も傘を持っていないが、見過ごすわけにもいかず、声をかけた。

  「どうしたの? 雨で濡れちゃってるわよ」

  耳が聞こえないのだろうか。女の子は目を大きくあけて空をじっと見たまま、動かない。髪の毛は濡れ始め、まつげからも雨粒がしたたり落ち、顔全体が濡れている。真凛はバッグの中からタオルハンカチを取り出して女の子の顔をぬぐい、ハンカチを小さな頭に乗せるとしゃがんで、

  「ねえ、雨宿り、しようよ。すぐそこに私のバイト先があるから」

  雨音に負けないくらい大きな声を出して、店の方角を指差した。女の子はじっと真凛を見て、こくんとうなずいた。真凛が立ち上がって、歩き出しながら手を差し伸べると、女の子は真凛の指をぎゅっと強くにぎってきた。

  

  「真凛ちゃん、どうしたのかね。ちょっと遅いね。じつは、この間ここに来たときにさ、英語の論文読むの手伝ってくれっていうから、今日は早めに来たのにな」

  開店前だというのに、ムーンアイランドにはもう常連客の国友がやってきていて、カウンターに座ってビールを飲んでいる。カウンターの内側では、佐織ママが鮎(あゆ)を取り出して洗っている。

  「あら、その発表、今日だったんじゃないかしら。昨日帰るときに、なんだかとっても憂鬱(ゆううつ)な顔してたわよ」

  「なんだ、そうだったのか。あれ、ママ、それ鮎だね。いいねえ。いつもここは旬(しゅん)のものを出してくれるからさ」

  「ええ、天然ものの鮎が入ったから塩焼きにしようと思って、紙塩(かみじお)の用意をしているの」

  「紙塩?」

  「ええ。普通の焼き魚では塩を直接身の上に振って、20分ぐらい置いて、身に弾力が出たところを美味(おい)しく焼くんですけどね。鮎の場合には身の柔らかさを保ちたいので、表面を和紙で覆(おお)って、少し紙が濡れてきたところで塩を振って、すぐに焼くんです。これを紙塩っていうのよ」

  「へえ。ひと技あるもんだねえ、楽しみだなあ。じゃあ、こちらはその準備に、冷えた大吟醸をもらおうかな」

  そんな話をしているところに、真凛が小さな女の子の手を引いて店に駆け込んできた。二人ともずぶ濡れである。

  「あら真凛ちゃん、どうしたの?」

  真凛は佐織ママから渡されたバスタオルで女の子を拭(ふ)き、次に自分の体も拭きながら、佐織ママと国友にいきさつを説明した。

  「それは大変だったわね、何か着られるようなものがあったかしら……」

  佐織ママが奥に入っていく。国友は、ずっとうつむいたまま何もしゃべろうとしない女の子に優しく声をかけた。

  「ランドセルの中は、濡れてないかい?」

  女の子はランドセルをあけて、中に入っているものを取り出し始めた。小学校2年生の国語と社会の教科書、ノート、筆箱に混じって、折り畳み傘、そして図書館の本が3冊出てきた。悪いことに、図書館の本がずぶ濡れになっている。

  「あーあ、図書館で借りた本が濡れちゃってるわよ。傘持ってるなら教えてくれればよかったのに……」

  真凛が思わずそう言ったが、女の子はうつ向いてしまった。

  「『さくら あゆみ』ちゃん?」

  ノートにも、筆箱にも、傘にも同じ名前が大人の字で記されている。

  女の子はうつ向いたまま、こっくりうなずいた。

  ランドセルの内側をよく見ると、住所と電話番号も書いてある。ムーンアイランドから二つ先のブロックに再開発でできたばかりの高層マンションの上層階だ。

  真凛は図書館の本をタオルで拭いてやりながら、言った。

  「国友さん。私、この子を家まで送ってくるわね」

  「ああ、頼むよ。まだお客もそんなに来んだろうしね」

  すると、いままでうつ向いていた女の子が顔を上げて、二人のほうをじっと見て、首を左右に大きく振った。目には涙をいっぱいためている。

  真凛は、はっとして、少女の正面にかがんで、

  「あゆみちゃん、お家の人が心配するから帰ろうね」

  と言うと、少し間があって、

  「誰もいないもん」

  という返事が返ってきた。

  (両親が会社勤めで鍵っ子なのかしら……)

  「でも、あゆみちゃんは、学校が終わったら、お家に帰ることになってるんでしょう?」

  あゆみは、こくりとうなずき、また下を向いてしまった。そして、しばらくうつ向いていたあとで、意を決したように言った。

  「山梨のおばあちゃんのところに帰りたいの」

系外惑星とハビタブルゾーン

  あゆみによれば、生まれてから10年間、山梨県の清里(きよさと)に近い山奥の小さな集落で、祖父母と一緒に暮らしていた。それが2ヶ月前から東京のウォーターフロントに建つ高層マンションで、親戚の家族に引き取られて暮らすことになった。

  毎年この時期は、早朝に起きて、庭にやってくるオオルリやキビタキ、クロツグミなどの小鳥に餌(えさ)をやっていたらしい。そのあと、渓流に沿って下り、草花を摘みながら学校に行き、学校が終わるとおばあちゃんの山の畑で遊ぶ。そして、カエルの合唱を聞きながら薪(まき)で炊いた外のお風呂に入ったという。

  突然黒い雲が近づいてきて、稲光がピカピカ光ったときには、雷が怖くてずっとお風呂から出られなかったこともあるけれど、晴れた夜にはお母さんがいる天の川のあいだの流れ星を数えながら、おじいちゃんが話す星座の話を聞いているうちに、いつのまにか1時間もたっていて、足の指がすっかりふやけてしまったこともある。

  そして、おじいちゃんが川で釣ってきた鮎の塩焼きを食べたり、夕食後には小さな懐中電灯で足下を照らして、夜露の甘い香りを嗅(か)ぎながら、みんなで蛍(ほたる)のダンスを見に行ったりしたのだという。

  

  ふるさとの話をし出すと、少女はしだいに饒舌(じょうぜつ)になっていった。

  「ねえ、蛍って、お月さんの代わりにまたたくのよ、知ってた? 月が出ていて明るい夜にはあんまりいないけど、月のない暗い夜に、沢に降りていくと、ピカー、ピカーって、みんなでリズムを合わせて光っているの。捕虫網で簡単につかまえられるわ。最初、指でつかむとピカッ、ピカッて明るく点滅しているけど、手の中で包んでやると、ピカー、ピカーってゆっくり優しい光に変わるの」

  「へえー」

  真凛と国友は感心しながら、さっきまでとは別人のように元気になったあゆみを見て、ほほえんだ。

  「きっと、あゆみちゃんに捕まって、最初は蛍もびっくりしちゃったんだね」

  あゆみは、目をきらきらさせて、うなずいた。

  そして壁に貼ってある、スペースシャトルから地球を撮影した写真をじっと見つめてから、

  「私、お母さんがいるお星さまのこと、もっと知りたいの」

  そう言って、雨で湿った図書館の本を開いた。星空のイラストに優美な星座の絵が描かれたフルカラーの天文図鑑を、あゆみはいとおしそうに眺めている。

  「お母さんはお星さまになったのね?」

  と真凛がそっと尋ねると、

  「うん、おじいちゃんがそう言ってた。あゆみが3歳のときだって」

  「そうだったの……」

  真凛と国友の沈黙を打ち破るように、「ねえ、私はいまここにいるのよね」と、図鑑の太陽系のイラストが描かれたページを開いて、地球の場所を指差しながらあゆみが言った。

  「そうだよ。太陽系の第3惑星、いってみれば太陽系3番地だね」

  「私、ずっと考えてたんだけど、太陽のまわりには水星や金星、地球なんかが回っているのよね。ってことは、空に光っているお星さまのまわりにも、そういう星があるんじゃないかと思うの」

  「おお、あゆみちゃん、それ、自分で考えたの?」

  「すごいわね」

  あゆみはこくんとうなずいた。

  

  「宇宙は階層構造をしていてね。地球は太陽系の一部だけど、太陽は銀河系の一部なんだ。銀河系には2000億から3000億の星があって、太陽はそのうちの一つにすぎないんだよ」

  あゆみは、銀河系の渦巻きの様子を描いたイラストのページを開けて、うなずきながら聞いている。

  「だから、この光っている1つ1つの星のまわりに、地球のような星がたくさんまわっているかもしれないのよ」

  「地球のような星は『惑星』といってね、自分では光を発することがなくて、ただ、太陽の光を反射するだけなんだ。月みたいにね。だから、反射した光があるといっても、街灯のそばで飛んでいる蛍のようなもので、見つけるのは相当難しいんだよ」

  「明るいもののそばだと暗いものは、たとえ光っていても見えないってこと?」

  「そう」

  「じゃあ、私たちの地球だって、宇宙の彼方から見たら、ないも同じね」

  「そのとおり。太陽は銀河系の中で控えめに光っている、ごくありふれた星だから。だからこそ、私たちが見上げている夜空の星の中にも、太陽みたいな星、つまり地球のような惑星を家族に持っている星があるんじゃないか、っていう期待が高まるんだよ」

  「家族……。もしかして、お母さんもそこにいるのかな?」

  あゆみは、真剣な目で真凛と国友を見つめた。

  「あ、ねえ、あゆみちゃん。目に見えないけど、ある、って大事なことじゃない? 宇宙の中での私たちの存在もそうだし、あゆみちゃんのお母さんだって、目には見えないけど、あゆみちゃんの心の中にいるはず。お母さんは空からあゆみちゃんを見ていてくれるでしょう?」

  

  「じつはもう見つかっているんだよ……『系外惑星』がね。ずいぶん昔から、宇宙には太陽系みたいな惑星系がたくさんあると考えられてきて、『系外惑星』というんだけど、観測が難しくて手も足も出なかったんだ。でも、この20年の観測技術の進歩で、そういう挑戦が現実味を帯びてきた。そして、とくにここ数年、系外惑星が候補も含めて約1800個以上見つかっていているんだ」

  国友の小難しい講義に、あゆみが反応した。

  「1800個も?!」

  「うん。そのうち、20個はハビタブルゾーンの中で見つかっている」

  「ハビタブルゾーンって?」

  国友は、にやりとしながら答えた。

  「宇宙の中で、生き物が生きていられる範囲のことだよ。惑星系でいえば、地球のように、太陽に近すぎず、かといって遠すぎない、ちょうどいい距離でないといけないんだ」

  「どうして、近すぎず、遠すぎず、が大事なの?」

  「あゆみちゃん、1年のうちで季節はいつが好き?」

  「うーん。春はぽかぽかして、お花がいっぱい咲いて、小鳥がたくさん遊びにくるから好きだし、夏は川で泳いだり花火をしたり、桃やスイカがおいしいから好きだし、秋は山が真っ赤になって、空気がだんだんひんやりしてきて星空がきれいになってくる感じが好きだし、冬はスキーをしたり雪合戦したり、クリスマスやお正月もあるし……。うーん、選べないなぁ」

  あゆみは、国友のペースにはまったらしい。

  「ははは。そうか。山梨のおじいちゃんのところは本当にいいところだね。ぼくなんかね、夏はもう、うだるように暑くて暑くて、ビールと枝豆でもなかったらとても生きている甲斐(かい)がないね。それから、冬は寒くて寒くて、こたつの中でちぢこまって、熱燗(あつかん)をやりながら早く春が来ないかって毎日考えるよ。暑くもなく、寒くもない、春や秋っていうのは、僕みたいに年をとってくると一番過ごしやすいんだ。人間でもこうなんだけど、生き物全体で考えるとね、水が液体でいられる温度が生物にとっては必要だと考えられているんだ」

  「水が液体でいられる温度?」

「そう。ぼくたちの地球上では、だいたい0℃から100℃の間だね。地球上では、その温度範囲にある場所って多いんだよ。でもね、地球よりも1つ太陽に近い金星は平均450℃の灼熱地獄だし、地球より1つ太陽から遠い火星の平均気温はマイナス40℃。とても寒いんだ。いかに地球が寒くもなく、暑くもない場所にあるかがわかるでしょ? そんな範囲のことをハビタブルゾーンっていうんだよ」

  「へぇ。じゃあ、ハビタブルゾーンの中で惑星が見つかったら、生き物がいるっていうこと?」

  「いる“可能性がある”っていうことだね」

  ハビタブルゾーンは、生命存在のための複数の必要条件のうちの一つにすぎないのか……と、真凛は国友の話を聞きながら思った。

490光年彼方の地球

  「お空に1800個の惑星が見つかっていて、そのうちハビタブルゾーンの中に、えっと……」

  「これまでに見つかった20個の惑星の中で、たった一つ、じつは、2014年3月にすごいのが見つかった。ケプラー186fという惑星でね、ハビタブルゾーンの中に見つかったなかで唯一、“地球サイズの”惑星なんだ。どうやら地球ぐらいの大きさで、岩石でできているらしいんだ。ほかのは地球というより木星のように大きくて、ガスでできていて生命が住むのは難しいんだけど、ケプラー186fだけは、地球のような温度で、しかも海や山や川があるのかもしれない」

  「へぇー! 見てみたいなぁ、どんなところなんだろう」

  あゆみは、さっきよりももっと目をきらきらさせて、尋ねた。

  「どんな景色が広がっているんだろうね。もしかしたら、あゆみちゃんが生きているうちに、そういう惑星の様子が、まるで人工衛星から見下ろした地球のような映像で見られるようになるかもしれないねえ。雲と海、よく見ると森林や街が見つかるかな。いまはまるで想像もできないような、超巨大な天体望遠鏡を使ってね」

  「そのケプラー186fはどこにあるの?」

  「地球から約490光年離れた場所だよ」

  「490光年?」

  「光の速さで移動したとして490年もかかる距離っていう意味だよ。ちなみに地球から太陽までは光の速さで8分で移動できる距離だから、いかに遠いかわかるかい?」

  「ぜんぜんわかんないけど、遠そう」

  「そう、遠いんだ。そして、方角は、はくちょう座」

  「はくちょう座、知ってる! 夏の大三角!」

  「知ってるかい? あのあたりなんだよ」

  真凛は、NASAがケプラー宇宙望遠鏡で、重点的にはくちょう座の方向を系外惑星探査しているというニュースを思い出していた。

  「はくちょう座はね、天の川の中にあるでしょ。夏の間、おじいちゃんとお風呂にはいりながらいつも見ていたの。でも、ここに来たら、白鳥のお尻のところにある1等星のデネブしか見えないときがほとんどなの」

  「東京の空は明るいものねぇ」

  「山梨の夜空と比べたら、まったく話にならないよな。でもね、あゆみちゃん、見えなくてもちゃんとそこにあるんだよ。見えない星を見たくなったら、いつでもここにおいで。そして、星の話をもっとしようね」

  「うん!」

  あゆみは、顔をあげて、にっこり笑った。

  そこへ、焼きたての香りのする鮎をのせた皿を持って、佐織ママがやってきた。

  「さあ、あゆみちゃん。鮎の塩焼きですよ。山梨の鮎と、どっちが美味しいかしら? たくさん召し上がれ」

  「うわ~。いただきます!」

  あゆみは、豪快に鮎の背中にかぶりついた。

  ムーンアイランドの外では、夕焼けの茜色(あかねいろ)の空に、ほんのりピンクに染まった虹がかかっていた。

2014年6月23日更新 (次回更新予定: 2014年7月25日)

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