嫌い、出ない 私は葬式不要論者だ。とにかく葬式が嫌い。もちろん葬式なんぞ好きな人なんぞいないだろうが……いや待てよ、いるな、葬式になるとがぜん活き活きする奴(やつ)。仕切りたがる親戚のおじさんもいるな。 私はよほどのこと […]
落語的了見
第25回 胃カメラ
人生に対する未練 人間誰しも、自分が早死にするとは思っていない。20代や30代で死ぬはずがないと思っている。そしてそれは40代、50代まで続く。だが、万が一という思いが脳裏をよぎるのが、40代あるいは50代。せっかく若い […]
第25回 胃カメラ
人生に対する未練 人間誰しも、自分が早死にするとは思っていない。20代や30代で死ぬはずがないと思っている。そしてそれは40代、50代まで続く。だが、万が一という思いが脳裏をよぎるのが、40代あるいは50代。せっかく若い […]
第24回 教科書
学校で教えるから読まなくなる 国語の教科書、ならびに国語の試験は実にけしからん、と思っている。どうしてけしからんかと言うと、文豪の作品を難しいものにしてしまったからだ。読者を楽しませるために書いた作品を教材にしたがために […]
第23回 ジュース
プラッシー、バヤリース、カルピス 酒は百薬の長だが、ジュースは果たしてどうなんだという話である。私の指すジュースとは巷(ちまた)にあふれている甘い飲料水のこと。 でも、そもそもジュースとは、果汁100パーセントの飲料水の […]
第22回 プロ野球
日本ハムは食い物だから プロ野球について語る。プロ野球ファンには時折トンチンカンな奴がいる。ギャグをギャグだとも思えず、贔屓(ひいき)のチームがけなされたと大騒ぎをする。 子供の頃、日本ハムという球団は好きになれなか […]
第21回 ゲーム
与えすぎたら馬鹿になる ゲームについて語る。本当は避けておきたいテーマだ。というのも、世間でゲーマーと呼ばれている人間のゲームに対するこだわりがあまりにも尋常でなく、何を言っても攻撃を受けるからだ。 以前Twitte […]
第20回 大衆
むかつく「スイーツ」 家の近所に隠れた名店と噂(うわさ)のパスタ屋がある。嫌だなあ、「パスタ」という呼び方。スパゲティでいいのに。「スイーツ」もむかつく。菓子だろうよ。 ズボンを「パンツ」ときたもんだ。パンツの「パ」 […]
第19回 車
私は免許を持っていない 私は免許を持っていない。だからこそ勝手なことを言わせていただく。 スピード、出し過ぎではないか。スピードを出せば出すほど事故を起こす率はあがるはずだし、人をひき殺してしまうリスクが増える。それな […]
第18回 巨大電器屋
「ヨドバシカメラのテーマ曲の映画だ」 最近の巨大電器屋の繁盛ぶりは凄まじい。大きな街に行けば必ずある。フランク永井の「有楽町で逢(あ)いましょう」で有名だった「有楽町そごう」も、今や電器屋である。街からデパートが消え、 […]
第17回 繁華街のドラッグストア
花屋を見習うべきだ ドラッグストアは本当に便利だ。夜遅くまで営業しているし、大抵の薬はあるし、化粧品類もそろっている。ただ、やかましい。あのやかましさは公害である。 繁華街を下品にしているのは、ひとつに宣伝カーがけた […]
第16回 洗脳
コマーシャル、やっていることは「たいこ持ち」 洗脳の話。現代社会にはいたるところに洗脳がある。別にどこぞの新興宗教云々(うんぬん)の話ではない。コマーシャルなんか洗脳の代表だ。有名タレントが出ているだけでその商品を信用し […]
第15回 テロップ
あの空間が嫌い カラオケに物申す。 いま、カラオケによって誰でも気軽に歌が歌えるようになった。だが私はあの空間が嫌いである。飲み会があると必ずといっていいほどカラオケ屋に流れる風潮が嫌なのだ。 昔はカラオケといえば […]
第14回 暴力 後編
前編はこちら 怒りが収まっても悲しみが増えた 口で言ってもわからない奴を殴っても、わかるはずがない。でも従わせなければいけないときには、暴力で従わせるのは仕方がない。軍隊がそうであった。刑罰もまさにそれである。少しでも […]
第13回 暴力 前編
殺されたら殺さないと気が済まない 暴力は、会話の延長上にある「結果」だ。戦争がまさにそうだ。良い悪いではなく、事実がそうなのである。どんなに「暴力が悪い」と叫んでも人間社会から暴力はなくならない。 死刑なんぞ、法律に […]
第12回 東京
オリンピックなんぞ呼ぶ前に 私は東京生まれの東京育ちである。今回は東京について、見解と改革案を述べさせていただく。 東京スカイツリーなるものが東京の新しい名物になったが、どうもしっくりこないのは私だけだろうか。日本一 […]
第11回 昭和歌謡
間違いなくハマる 日本人はどうして自国の文化を大事にしないのだろうか。歌謡曲(かようきょく)ひとつとってもそうだ。今の歌は詞にやたら英語を入れる。アメリカの歌で、詞にやたら日本語が入っているものなんて聞いたことがない。 […]
第10回 文明と文化
吹っ飛んじまいましょう 今はスマートフォンで映画が観られる時代だそうだが、ぜひやめていただきたい。携帯の普及で世の中は一変したが、文明の発展が文化の崩壊につながるということを電話屋はわかっていない。携帯から発せられる電 […]
第9回 小言
赤ん坊の泣き声と漫画家 先日、ある女性漫画家が、飛行機での赤ん坊のマナーについて言及し、ネット上で袋だたきにあったそうだ。なにがあったかというと、その漫画家が国内線の飛行機に乗った際のこと。ある若い母親が赤ん坊を連れて […]
第8回 年齢
急激に白髪頭になった 「年齢が同じでも、若く見える人は老けて見える人より長く生きる」という、ある研究所の記事を読んだ。信憑性(しんぴょうせい)の有無は置いておいて、なるほどなと思った。実年齢が若いほど残り寿命が長いと思 […]
第7回 自転車
庶民感覚の押し売り 最近、自転車が流行(はや)っているうえに、マナー違反が著しく、ちょっとした社会問題になっている。落語的了見からすると「乗るな」である。自転車にまたがっている姿は滑稽(こっけい)だということに、みな気 […]
第6回 煙草
煙草はやめたし下戸だけど 煙草(たばこ)が嫌われものになって久しい。しかし、そもそも煙草は聖なる薬草と呼ばれ、万能薬として世界中の人々に愛された時期もあったくらいだ。ペストが蔓延(まんえん)したときなどは、子どもまで煙 […]
第5回 いじめと死
本当に殺してるんじゃないか? いじめによって自殺する子どもがあとをたたない。落語的了見からしたら、人間の数が多いから死にたい人は勝手にどうぞ、なのだが、そうも言っていられない。 なぜ子どもが死を選ぶのか。それは身近に […]
第4回 戦争
やりたくてうずうずしている ものごとの真理を探す場合、とりあえず逆側から見てみればよい。 アメリカはレディファーストの国だが、放っておくと皆が女性を差別してしまうから、あえてレディファーストを唱えたのだ。いじめはいけ […]
第3回 味覚
いい加減なもの 今回は食事の話。 人間は、脳で食事をしているという。胃袋が満杯になったから腹がいっぱいになるのではなく、脳がもう満腹だとサインを出すから食べられなくなるとのことである。甘いものは別腹というが、脳が甘い […]
第2回 努力
ほとんど報われない AKB48の総選挙で上位に入った子が、「努力は必ず報われる」とスピーチして感動を呼んだ、という話を聞いた。果たして本当に努力すれば報いがあるのだろうか。 結論から言えば、ほとんどないのではないか。 […]
第1回 才能
それは奇跡 趣味を仕事にできればこんな楽なことはない。それで食えるようになれば生涯遊んで暮らせることになる。しかし、趣味を仕事にするといっても、大成しないことには話にならない。 落語家や役者、映画監督、音楽家の世界に […]